悩める暇人。

多くの大学生にとってもうすぐ春休みに入る時期がやってきた。もう春休みに入った人もいるだろうし、僕もあと数科目のテストを残すだけでほぼ春休みに入ったようなものだ。一見、自由な時間が増えて嬉しい気もするが、本当にそうだろうか…。

「やりたいことがたくさんあるから大きな休みができて嬉しい」

「暇な時間が増えすぎて何をしたらいいかわからない」

友達と今後の話をしていたら、みんなそれぞれに思うことがあったようで。

僕は専ら後者の人間だ。こんなに自由な時間が用意されているのは大学生の間だけだから、バイトをして友達と遊ぶだけではもったいない。今しかできないことがきっとあるはず。やりたいことや目標がないわけではないが、何から手を付けるか考えているうちに一日が過ぎていく。そんな日々が続くうちに春休みがおわり、何もできなかったと自己嫌悪に陥る。考えるだけで行動しない、まさに意識高い系だった。実際に去年の夏休みはこのパターンだった。

今思えば、休みでない時期も授業という半ば強制的に埋め込まれた予定に錯覚されて、自分に向き合うことをしてこなかったのかもしれない。

堕落した日々は送りたくないし、今はなんでもできる環境にある時代なので興味のあることはとりあえずやってみようと思う。ほかの学生は普段どんな生活を送っているのか気にはなるけど、他人と比較するほど愚かなことはないし、そんなことをしている時間はそもそも人生に用意されてないはず。大事なのは今の自分だから。

この春休みはなんでもやって、充実したと思えるようにしたい。

そう思いながら、あてのないヒントを求めて今日も近くの本屋に通うのだ。